CSR
地域のみなさまとの取り組み
京都市が『地球環境京都会議(KYOTO+20)』でFCV体験乗車会を実施。 海外要人もHondaクラリティの技術と乗り心地を体感。
2017年12月10日、京都市が国立京都国際会館で京都議定書誕生20周年記念『地球環境京都会議(KYOTO+20)』を開催しました。会議場のロータリーでは燃料電池自動車(FCV)の体験乗車会も行われ、会議に出席していた海外要人をはじめ傍聴に訪れた方にもHonda「クラリティ FUEL CELL」の技術と乗り心地を体感していただきました。
次世代を担う子ども達に、水素エネルギーへの理解と興味を深めてもらう

京都議定書の誕生した国立京都国際会館で行われた。

館内には開場前から一般傍聴客の長い列ができていた。

オープニングアトラクションで披露されたいけばな。

いけばなのほかにも、箏曲や能楽といった日本の伝統芸能を披露。

本会議は京都市 門川大作市長の挨拶で開幕。

環境省 中川雅治大臣が来賓を代表して挨拶。

共催者挨拶はイクレイのジノ・ヴァン・ベギン世界事務局長。

パリ市 オーレリ・ソラン議員は2024年までにディーゼルエンジン車の、2030年までにガソリンエンジン車の使用を禁止するパリ市の環境計画を説明。
1997年に京都で開かれた「第三回気候変動枠組条約締約国会議(COP3)」 で合意された、地球温暖化対策に関する史上初の国際協定「京都議定書」。この議定書は2015年にパリで行われた「COP21」において、全人類が参加する「パリ協定」へと大きく飛躍しました。
今年はその「京都議定書」が誕生して20周年、さらに来年は京都市とパリ市の姉妹都市提携60周年を迎えます。
京都市はその節目を記念して、京都議定書誕生20周年記念『地球環境京都会議(KYOTO+20)』を開催しました。
この国際的な環境会議は、京都議定書の誕生した国立京都国際会館で「気候変動への更なる挑戦~京都議定書からパリ協定へ~」をテーマに、パリ市やイクレイ(ICLEI:持続可能な社会の実現に積極的に取り組む自治体で構成された国連の公式協議機関)などと連携して開かれました。
この会議には、地球温暖化対策において先進的な事例を有する都市の代表者や有識者が参加。会場となったアネックスホールの外には入場を待つ一般傍聴者も長い列を作り、その関心の高さがうかがえました。
オープニングアトラクションでは箏曲、いけばな、能楽といった日本の伝統芸能が披露され会場は大きな拍手に包まれました。
そして京都市 門川大作市長が登壇し「人類史上初の地球温暖化に関する国際的な約束事『京都議定書』は20年前の12月11日に、ここ京都で誕生しました。そして京都議定書はパリ協定へと受け継がれ、全人類が参加して温暖化対策に取り組むこととなりました。今世紀後半の温室効果ガス実質ゼロへ向けて、今会議で発表される政策や成功事例を共有することで、新たな行動を起こしていきたいと思っています」と挨拶。
続いて環境省 中川雅治大臣が来賓代表の挨拶に立ち、京都議定書締結時には事務次官として合意に向けて奔走したことを振り返りながら、パリ協定では環境大臣として、日本がリーダーシップを発揮して温暖化対策に取り組んでいく決意を表明しました。 その後は午前と午後の基調講演に加えて、分科会では地球温暖化対策や持続可能社会の構築、低炭素型都市のデザインなどについて様々なカンファレンスが行われました。
会館のロータリーでは「FCV体験乗車」が開催され、“究極のエコカー”の乗り心地と技術を体感。

FCV体験乗車は会館のロータリーを受付にして行われた。

最初の乗車は、京都市会 鈴木正穂議員

環境問題に強い関心を持つスペインからの留学生 陸田香織さん
一方、京都市は市の公用車であるHondaクラリティとTOYOTAミライを活用して、FCVの展示と体験乗車を実施。会館のロータリーに受付を設け、正午からは体験乗車が始まりました。
最初の乗車は、京都市会 鈴木正穂議員でした。そして鈴木議員の体験乗車を皮切りに、会議の傍聴に来ていた環境問題に興味を持つ一般の方が続々とFCVに乗車。会議場の周囲の一般道を走る試乗コースで、Hondaが究極のエコカーと定めるFCVの乗り心地と、その技術を体感していただきました。
スペインからの留学生 陸田香織さんは「スペインは日本ほど環境取り組みが行われていません。私たち一人ひとりで何かできることはないかと、今回の会議を傍聴に来ました。まだクルマの免許を取ったばかりで、FCVに乗ったのも初めてでした。とても静かで、乗り心地も良かったです。将来的には水素ステーションも普及するだろうし、CO2を排出しないFCVは手に入れたいクルマです」と感想を語ってくれました。
また、外部給電器「Power Exporter 9000」も展示。外部給電の仕組みやその価値を、京都市の職員やクラリティを管理・運営する株式会社ホンダカーズ京都のスタッフが説明し、Hondaの水素関連製品を認知していただくことができました。
京都市の水素関連事業を通して、国内外にHondaの取り組みも伝わりました。

通訳を伴い説明パネルを覗き込む 台湾新北市 リョウ・フーラン環境保護局長(中央)。

乗車の感想を語るリョウ・フーラン環境保護局長

韓国水原市 ヨム・テヨン市長

京都市環境政策局地球温暖化対策室 北村隆幸担当係長

クラリティの実車ほか、Power Exporter 9000と説明パネルも展示された。

Power Exporter 9000の互換性を活かし、TOYOTAミライとも接続。
一般傍聴者のほかにも、会議に参加されていた台湾新北市 リョウ・フーラン環境保護局長と、韓国水原市 ヨム・テヨン市長にもクラリティにご乗車いただきました。
「クラリティは音も振動もなく乗り心地はとても快適でした。乗り心地だけでなく、CO2を排出せず地球環境に負担をかけない点も素晴らしいと思います」とリョウ・フーラン環境保護局長は納得の表情。
ヨム・テヨン市長は「韓国にはまだFCVは走っていませんが、今までに乗った電動自動車と変わらず静かで良かったです。CO2をはじめとする温室効果ガスを排出しない、クラリティのようなクルマは、これからも開発されていくべきだと考えます」とカーボンフリー社会の広がりにも期待を寄せていました。
「FCV体験乗車」の総括を、京都市環境政策局 北村隆幸担当係長はこう語ってくれました。
「地球環境京都会議をFCVをアピールする絶好の場と考え、体験乗車を開催させていただきました。FCVはまだまだ乗車機会の少ないクルマということもあり、みなさま興味を持って積極的にご乗車くださいました。今回体感していただいたみなさまが、環境に優しいクルマ『FCV』の良さを更に広めていただけると嬉しいですね。今回のFCV体験乗車が市の水素関連事業の一環として、水素社会の普及・促進につながってくれればと思っています」。
今回のような国際的な環境会議の場でクラリティとPower Exporter 9000を活用していただいたことで、京都市だけでなく、Hondaの水素社会実現に向けた取り組みも国内外の方に広く知っていただく機会となりました。